moritaku-PT’s blog

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『1年目からでも大丈夫??』経験者が語る、訪問リハビリに必要な知識・技術とは。

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今日は〇〇に聞くシリーズです。

 

今回は急性期病院勤務後、現在は訪問看護ステーションで訪問リハに従事している

 

理学療法士(9年目)の方にお話を伺っております。

 

ではどうぞ!!

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訪問リハビリテーションに興味のある方へ

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近年高齢化社会によって、「リハビリテーション」の需要は増えてきています。


それに伴い、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の働く場面は多様化してきています。


昔は病院やクリニックで勤務する方がほとんどでした。

 

しかし最近は患者さんの入院期間短縮により、リハビリ目的で長く入院することが難しい制度になっています。

 

そこで在宅でのリハビリテーションの必要性が高まっているのです。


在宅でのリハビリは、基本的にセラピスト1人で利用者さんのご自宅に訪問して業務にあたることになります。


訪問リハでの勤務に興味があっても、「ひとりで適切な判断ができるか心配」「利用者さんのご自宅に上がるのは不安…」「緊急時の対応ができるのか…」という方もいらっしゃるでしょう。


そこで今回は、現在訪問リハで勤務しているいちPTとして、

 

訪問リハの現状についてご紹介していきたいと思います。

 

訪問リハと病院・施設でのリハビリの違い

PDFファイル㈪

 

では最初に、訪問と病院や施設でのリハビリの違いについてです。


今回は介護保険や医療保険、点数など細かい制度上のところではなく、働き方・環境面についてご紹介いたします。


働き方(スケジュール)の違い

病院や施設に勤務する場合、

出勤→朝ミーティング→業務開始→昼休憩→業務再開→事務作業→掃除→終業・委員会・勉強会etc→帰宅

といった定期的なスケジュールになる所が多いでしょう。

 

訪問リハビリで勤務する場合、

訪問スケジュールに合わせて不定期なスケジュールとなることがあります。


たとえば始業時間から訪問業務を開始する場合、

 

朝事業所に出勤せずに直接利用者さんのご自宅へ向かうこと(直行)もあります。


訪問件数としては、常勤で1日5−7件ほどが平均でしょう。

 

非常勤であれば、ライフスタイルに合わせて訪問件数や時間帯を調整しやすいので、

 

子育て中のママさんスタッフが多いのも特徴かと思います。

 

リハビリを行う環境の違い

病院や施設でリハビリを行う際は、施設内で行うことがほとんどです。


訪問リハでは、利用者さんのご自宅や住んでいる施設で行われます。

 

そのため、セラピストがひとりで訪問し、バイタルチェックからリハビリ業務、万が一の場合は緊急時対応も行う必要があります。


いくら在宅で生活しているとはいえ、利用者さんのご自宅へ上がり、ひとりで介入するのは緊張感があります。


しかし利用者さんの生活環境でリハビリを行うことで、「何に困っているのか」「どこか危険な場所・場面はないか」を直接的に評価・アプローチすることができるのは訪問リハの特徴です。


訪問リハの移動手段

訪問リハでは様々な移動手段で利用者さんの自宅に向かいます。主には軽自動車、バイク、自転車で移動することになります。


そのため訪問リハスタッフにとって、お天気チェックは重要です。

 

雪・雨の日に完全装備で出勤するスタッフが多数いるのは、訪問リハあるあるですね。

 

訪問リハは1年目でもできるのか

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求人では経験者を求める事業所が多い

すでにご説明した通り、訪問リハでは先輩からアドバイスを受けるとはいえ、

 

基本的にひとりで行動し・とっさの判断が求められる可能性があります。


そのため、求人としては経験者を求めているところが多いようです。


しかし中には新卒募集をしていたり、1年目から訪問リハに従事したという方もゼロではありません。


新卒で訪問リハに興味がある方は、「経験」については徐々に得ていくしかありません。

 

しかし、「知識」「技術」は努力次第で多く得られるものもあります。

 

では次に訪問リハで必要な「知識」「技術」についてご紹介します。

 

訪問リハに必要な知識f:id:moritaku-PT:20200130120247p:plain

在宅では幅広い分野の疾患に対する知識が求められます。


病態や予後、それぞれに適したリハビリについてはもちろんですが、お薬の知識も重要です。


訪問では、はっきりと病名の診断がついていない場合や、血液検査・レントゲンなどの検査データがなく情報量が乏しいケースがほとんどです。


どのようなお薬を飲んでいるかを見ることで、どういった症状で病院を受診しているかを推測することができます。


またお薬の作用・副作用によって、生活上に問題をきたすような症状が出ている場合もあります。

 

そういった症状を評価し、必要であれば主治医や看護師に報告する必要があります。

 

訪問リハで求められる技術

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訪問リハでは使える道具が限られています。

 

ご自宅にある物・設備を利用するか、ボールやストレッチポールなど持ち運びできるものに限られてしまいます。


そこにある環境の中で、利用者さんにとってベストなアプローチ方法を提供する技術が求められます。


また、リハビリ中に利用者さんが転倒して怪我をした、意識を失ったというリスクも想定されます。

 

そういった場合は迅速に応急処置を行い、

 

看護師や主治医に連絡をとって指示をあおぐ行動力が必要です。

 

リハビリの技術のほかにも、止血処置や心肺蘇生法(CPR)は持っておきたい技術のひとつですね。

 

さらに訪問リハでは利用者さんやご家族とのコミュニケーションのほか、

 

看護師や他事業所スタッフ(ヘルパー等)、主治医・ケアマネとの連携が求められます。

 

日々の小さな変化でも気づきがあれば報告し、

 

地域のチームとして連携して利用者さんを支えていく必要があるのです。

 

最後に、在宅生活に直結するアプローチは訪問リハの醍醐味です

以上、訪問リハで必要なことについてご紹介しました。


訪問リハは長い期間利用者さんの生活スペースに入り込んで介入することで、

 

リハビリ以外にも様々な関わりを持つことになるでしょう。


なかには、生を終えるまでのお付き合いになることも多々あります。


医療者と患者という枠を越えて、人と人との関わり合いになり、

 

「〇〇さんにとって、より良い生き方とは?」ということをご本人、ご家族、訪問スタッフと共に考えていくことになります。

 

緊張感や責任は大きいと思いますが、それはどの職場でも同じことです。

 

リハビリのなかでも、在宅生活に直接結びつく方法で支援したいという方は、

 

ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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貴重なご経験ありがとうございました。

 

これから訪問リハビリに従事しようとしている方には興味深い内容だと思います。

 

僕が印象的だったこととしては、

 

訪問リハビリは特に他職種や患者様とコミュニケーションをとる機会が

 

多く緊張感や責任が大きいですが、それはどの職種も同じで、

 

努力や行動次第でいくらでも解決できるということがよくわかりました。

 

 

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